『社会コアプラス』の内容と利用法

『社会コアプラス』の内容と利用法 子育て

『コアプラス』は『メモリーチェック』と並んで、中学受験理社の定番問題集です。小5~6年生を対象にした一問一答形式の問題で、効率的に知識や実戦力を身につけることができます。

近年の中学入試においては、知識だけでなく分析力・思考力・記述力の重要性がますます高まってきました。とはいえ、それらの力の土台となるのは基礎知識です。基礎知識を効率的に習得して中学入試を乗り切りましょう。

スポンサーリンク

内容

全体は2部に分かれており、第Ⅰ部で中学受験社会の重要知識を、第Ⅱ部で中学受験社会の発展知識を習得する構成となっています。まずは第Ⅰ部をしっかり定着させることを目指しましょう。第Ⅱ部はプラス知識ですから、志望校によっては必ずしもやる必要はありません。

第Ⅰ部は地理編・歴史編・公民と国際社会編の3章に分かれています。一問一答形式の問題で、解説はありません(たまに「参考」があることも)。答えは右横にあり、問題文を眺めていると見えてしまいますから、赤シートなどで隠すなどして取り組む必要があります。

『メモリーチェック』のように「要点のまとめ」もありません。基礎はある程度学習していることを前提に、ひたすら演習をこなすのみの問題集です。子どもによっては問題順で答えを丸暗記してしまう場合があります。それでは小テストではよい点が取れても、本番では全く役に立ちませんから、解く順番を変える、答えの説明をする、Monoxerのような学習アプリを活用するなど、各家庭で工夫して取り組む必要があるでしょう。

小4の段階で『白地図トレーニング帳』などを終わらせておくとスムーズに移行することができます。基礎知識があまりない状態で『コアプラス』に取り組んでもよいのですが、必要以上に時間がかかってしまうか、頭の中で知識と知識が線でつながらず、点で存在することになってしまう可能性が高いです。記憶の長期的保持という観点からするとあまり有効ではありません。

記憶を長期的に保持するという意味で言えば、大切なのは復習です。1年以上記憶を保持したい場合、一般に2~3か月に1回のペースで復習するとよいと言われています。1回1回の復習に必要以上に時間をかけず、完璧主義は捨て、何度も復習することを前提とした学習計画を組み立てましょう。

取り組む時期

サピックス生であれば、5年生の春ころからコアプラスの授業内小テストが始まります。それにあわせて使い始めるとよいでしょう。一通りの基礎知識を習得していることを前提にした演習用の問題集ですから、サピックスに通塾していない場合は小5以降、進捗状況にあわせて使い始めるとよいと思います。復習をしながら5年のうちに一通り終わらせ、小6に入ってからも2~3か月に1回は総復習すると記憶が保持されて成績が安定します。

毎年2月に最新版が発売されますが、Amazonなどで入手する場合は念のため少し待ってから入手した方が安全かもしれません。更新情報は代ゼミのページに掲載されていますので、そちらを参考にしてもよいでしょう。既に入手しているという方はサピックス生は校舎で最新版が販売されますから、心配する必要はありません。

中学受験の国語・理科・社会の暗記学習をMonoxerで効率化

筆者が代表を務めるオンライン塾「玄々舎」では、記憶定着をサポートする学習アプリ「Monoxer」を利用して、中学受験の国語・理科・社会の暗記学習を効率化する学習コーチングサービスを提供しています。学習コーチングは利用せず、Monoxerのみ単独で利用することも可能です。

学習コーチング×Monoxer | 玄々舎
学習コーチングは、生徒さんの成績や学習状況を分析し、それぞれに最適な学習法・学習計画をアドバイスするサービスです。知識定着に特化した記憶アプリ「Monoxer」を併用することで、更に学習効率を高めることができます。努力しているはずなのに結果...
タイトルとURLをコピーしました